一般貨物自動車運送事業の経営許可申請について

 トラック運転手の時間外労働時間の上限を制限する2024年問題に対応するためか、このところ一般貨物自動車運送事業の経営許可申請のご相談が多くなってきました。                                 

 そこで、申請に必要な書類や条件などを列記しました。

・運行管理等の体制

・事業開始に要する資金および調達方法

・残高証明書

・事業に要する施設の概要および付近の状況を記載した書類

・定款および登記事項証明書

・直近の貸借対照表

・役員名簿と履歴書    などです。

 事業開始に要する資金は、運転手の6カ月分の人件費や法定福利費のほか、最低5台分の車両費(リース含む)などの合計額を用意する必要があります。それぞれの会社の事業内容によって異なりますが、1500万円から場合によっては2000万円以上になることもあり、ここがネックとなって申請を諦めるケースも過去にありました。

 申請後、九州運輸局から法令試験実施通知書が送られてきます。この試験で出題数の8割に正解しないと許可は下りません。なお、試験は奇数月に1回行われ、合格基準点に届かなかった場合も翌々月に再受験することができます。

 一般貨物自動車運送事業、貨物利用運送事業など運送事業の許可申請を検討されている方は、是非ご相談ください。